
菅野道廣先生(九州大学、熊本県立大学名誉教授)を中心に平成11年に設立されたCLA懇話会は平成22年に機能油脂懇話会に名称を変更してCLA(共役リノール酸)だけではなく全ての脂質研究に関わる研究者に参加して頂き、自由闊達に意見を交換して頂く会にしてきました。
設立当時から本会は「堅苦しい学会ではなく、お互いに忌憚のない情報交換の場」にするという基本理念に基づいて脂質に関わる多様な研究のシンポジウムを催し、さらには、新しい知見を発表する場を設けてきました。機能油脂懇話会に変更された当時を思い出すと、共役リノール酸だけでなくいくつかの新しい機能性を発揮する油脂に関する研究がミクロからマクロまで行われている時代でした。
現在は、当時と比べて分析技術が向上し、また、研究も遺伝子レベルのミクロな研究へと進展しております。生命と脂質の関係は密接であり、これからも新しい知見が得られると予想しています。本懇話会ではこれからの新しい脂質研究の話題を提供し、忌憚のない意見交換を行って頂き、そして新しい視点に基づいた研究創造への源泉の場になって頂ければと祈念しています。これからもどうぞ機能油脂懇話会にご参加くださいますようお願い申し上げます。
(令和7年7月1日)
機能油脂懇話会
会長 長田 恭一
平成11 年夏にCLA懇話会を立ち上げ、毎年1回研究発表会を開催してきておりますが、現在第12回の発表会開催の準備中です。
「堅苦しい“学会”ではなく、お互いに忌憚のない情報交換の場」を持ちたいという発足当時の基本理念のもとこれまで懇話会を運営してまいりましたが、お蔭様で非常に多様な機能性を持つCLAについて広い視野から討議を行い、意見を交換して多くの成果を上げ、学界と産業界の活動を結び付に役立ってきました。とくに、一昨年の第10回懇話会では記念講演会を開催し、その時点でのCLA研究の現状と課題を総括するなど、懇話会は十分な役割を果たしてきたと自負しております。
研究には「創造性」が最も重要であることはいうまでもありませんが、CLAという脂肪酸についても、新しい視点からの創造性溢れる研究成果が集積してきています。しかし近年、ある意味では「頭打ち」の様相は避けられず、とくにわが国では研究者の数も限られており、本懇話会としても今後の展望を求めて種々思案を重ねてきました。そして、研究対象をいくらかでも広げれば何らかの解決の道が拓けるのではないか、と考えるようになりました。一方、現時点ではCLNA(conjugated linolenic acid)についての研究が関心を集めており、共役リノール酸の名称ではすべてをカバーできない状況にもあります。このような背景から、まず、懇話会の名称変更が発展的意味からも妥当ではないかと考えるに至りました。
そこで世話人に集まり頂き、意見を交換した結果、CLAも機能性脂肪酸のひとつであることから、懇話会の新しい名称を「機能油脂懇話会」と変更することで意見の一致を見ました。この変更により、該当する研究者の数は倍増し、一段と自由闊達な懇話会として学際的発展の拡大が期待できるに違いありません。どうか、諸事情をご勘案の上、これまで
以上に積極的に新しい懇話会にご参加下さいますようお願い申し上げる次第です。なお、外国に向けてのわが国の研究の発信源として従来「CLA network, Japan」という英語名を用いておりましたが、国際的な面をも勘案して、この名称は残し併用することに致しました。機能性油脂懇話会の英語名は目下検討中で、両者を並べることになります。
学問の進展には改革は不可欠です。「新しい酒は新しい器に」との格言通り、本懇話会が新しい名称のもとに一段と発展し、研究の分野で名声を得ることを大いに期待しております。懇話会の運営は従来の方針を基本としますが、積極的なご意見を拝聴したいと念じております。皆様方のご理解とご支援をお願い申し上げます。
(平成22年2月10日)
懇話会代表世話人
菅野 道廣
CLA(共役リノール酸)に関しては非常に広範な領域で研究が行われ、欧米では脂質関連領域の専門誌に研究論文が頻繁にみられるようになってきています。この脂肪酸は、これまで私たちが経験してきたどの脂肪酸にもない特異的な生理活性を有しており、すでに米国では体脂肪低減をうたって市販されており、わが国でも同様の意図で市場に出回っていることは周知のことと存じます。
しかし、わが国でのCLAに関する研究については、おそらく既にいくつかの研究室で何らかの取り組みがなされているようですが、まだ学会や学術誌などでの発表はごく限られています。CLAは非常に多様な機能性をもつ脂肪酸ですので、研究の展開や応用にはいろんな意味で広い知識が不可欠と思われます。そのためにも、何らかの形でCLAに関心を持つ研究者が一堂に会して意見を交換できる場が求められます。このような場は、今後の研究展開や商品開発などに大いに資するに違いありません。
そこで、大変僭越ではありますが、菅野と山田が世話人となって、 CLA懇話会を発足させる計画を立案しました。この懇話会は、学会あるいは研究会とは異なり、自由な雰囲気の中でいろんな分野からの情報を提示して頂き、忌憚のない意見の交換を行って、所期の目的が達成できるように運営していきたいと考えています。
爾来、この趣旨に則り、毎年1回研究発表会を開催してきました。この間、関連企業に醵金をお願いし、会員に負担をかけることなく、円滑に会を運営しております。懇話会という自由な雰囲気の中で、結構厳しい意見の交換もあり、決して安易に流れない素晴らしい会合を持ってきております。参加諸氏のご理解の賜物と感謝する次第です。数年前からは、日清オイリオグループ株式会社からの援助により、優れた講演を表彰することも行っており、今後一段の発展を期するところ大なるものがあります。どうか、関連分野に関心を持つ方々は是非ともご参加頂くようお願い申し上げます。
最後になりましたが、世話人の一人である九州大学山田耕路教授による会の運営への絶大なご尽力があって初めて、会の運営が可能となったことに対し、心からお礼申し上げます。
(平成11年8月3日)
懇話会代表世話人
菅野 道廣
| 会 長 | 長田 恭一 | 明治大学 農学部 教授 |
|---|---|---|
| 運営委員 | 菅野 道廣 | 九州大学・熊本県立大学 名誉教授 |
| 柳田 晃良 | 佐賀大学 招聘教授・名誉教授/ペルー国立ANCASH大学 名誉教授 | |
| 福田 亘博 | 宮崎大学 名誉教授 | |
| 近藤 和雄 | お茶の水女子大学・東洋大学 名誉教授 | |
| 池田 郁男 | 東北大学 名誉教授 | |
| 青山 敏明 | 京都光華大学 健康科学部 教授 | |
| 仲川 清隆 | 東北大学 農学部 教授 | |
| 土屋 欣也 | 日清オイリオグループ株式会社 技術本部 基礎研究所長 | |
| 監 事 | 岸本 良美 | 摂南大学 農学部 准教授 |
(名 称)
第1条 本会は、機能油脂懇話会(英文名 Functional lipids & CLA Network in Japan)と称する。
(事務所)
第2条 本会の事務所は、日清オイリオグループ株式会社基礎研究所に置く。
(目 的)
第3条 本会は、機能性油脂および機能性脂肪酸に関し、情報の交換および公開を行い、当該分野の学術的、学際的発展に寄与することを目的とする。
(事業)
第4条 本会は、前条の目的を達成するため、次の事業を行う。
(1)研究成果の公開事業
(2)学術専門分野の活性化事業
(3)人材教育、研究奨励および研究業績の表彰事業
(4)前各号に掲げるものの他、本会の目的を達成するための事業
(研究会)
第5条 本会は、研究会を年1回公開開催する。
(経費の支弁)
第6条 本会の経費は、次の各号をもって支弁する。
(1)寄附金品
(2)事業に伴う収入
(3)資産から生ずる収入
(4)その他の収入
(会計年度)
第7条 本会の会計年度は、毎年4月1日に始まり、翌年3月31日に終わる。
(構 成)
第8条 本会には、次の役員を置く。
(1)会長 1名
(2)副会長 1 名
(3)運営委員 3名以上10名以内(会長、副会長を含む)
(4)監事 2名
(役員の選任および任期)
第9条 会長および副会長は、役員間の合議により選任する。
2.監事は役員の中から会長が指名する。
3.運営委員及び監事は、相互にこれを兼ねることができない。
4.役員の任期は2年間とし、再任を妨げない。
(顧問の選任)
第10条 顧問は、役員間の合議に基づき、役員から選任する。
2.顧問の中から、長きにわたり、多大な功績をもたらした者を特別顧問として推薦する。
3.顧問は、次の職務を行う。 (1)会長の相談に応ずること (2)運営委員会から諮問された事項について参考意見を述べること
4.顧問の参加費及び懇親会費は無償とする。
(役員および顧問の報酬)
第11条 役員および顧問は、無報酬とする。
(役員の職務)
第12条 会長は、本会を代表し、会務を総括する。
2.副会長は、会長を補佐し、会長代行を務めることができる。
3.運営委員は、運営委員会を組織し、この会則に定める事項を決議し、執行する。
4.監事は、本会の財産ならびに業務の執行状況を監査する。
(会議)
第13条 運営委員会は、毎年1 回以上開催し、会長がこれを召集する。
2.運営委員会は、全運営委員の過半数の出席をもって成立する。
3.運営委員会の議長は、会長とする。
4.運営委員会の議決は、出席した運営委員の過半数とする。
5.運営委員会には、会長が必要と認めた者を出席させることができる。
(議事録)
第14条 すべての会議には、議事録を作成し、議長および出席者の代表1名が署名の上、これを保存する。
(会則の変更)
第15条 本会の会則は、運営委員会において、運営委員現在数の3分の2以上の多数による議決を経なければ変更できない。
(解散)
第16条 本会は運営委員会の決議により解散する。
(諸規則)
第17条 この会則の実施に関して必要な事項は、運営委員会の決議を経て別に定める。
附則
1.この会則は、前身のCLA懇話会の世話人(菅野道廣、福田亘博、柳田晃良、山田耕路および青山敏明)から成る世話人会の決議を経て平成22年12月13日から施行する。
2.本会設立当初の役員は、前身のCLA懇話会の世話人をもって当てる。
会則作成及び改定の記録
作成 平成22年11月10日
改定 平成22年12月13日
改定 令和5年10月28日
改訂 令和6年11月2日
改訂 令和7年11月1日